2014/09/08

いったいどんな大会なんだ(怒)!?  山梨大会

 山梨大会が近づいてきました。

 最終案内が手元に届いてじっくり見ると…(!?)
「なんなんだ!?」

 近づいてきて,改めて要項を見読むと,この山梨大会の不可解さ(!)が見えてきました。
みなさんいかがでしょうか?

分かりづらくて誠に申し訳ありません。まずは,お詫びを申し上げます。

では,改めて説明します。実はこんな大会です。


実践提案が「何をしたか」だった時代

山梨大会は,過去の本県での研究会の反省から成り立っています。
本県でも研究会では,あらかじめ指名された参加者が実践提案をもってきて発表をします。
そのときの内容は,概ね 「こんなことをしました」 というものでした。

こういった提案では,
参加者は,
「おもしろいから,わたしもやってみよう!」
反対に
「でも,こうしたほうがおもしろかったんじゃない?」
「こうすればよかったんじゃない?」という論議になりました。

こういうことが「研究」だと思っていました。

しかし,あるとき,「これでいいのか??」という疑問が,誰からともなく出されました。
「いったい何が育っているの?」

この疑問が,スタートだったかと思います。

「何が育ったか」へ

 今回の山梨大会は,「何をしたか」ではなく「何が育ったか」に主眼を置く大会です。

 どのような実践でもよいのですが,
それをとおして,子どもたちの中に「何が育ったか」に着目します。

 準備した公開授業も,単なる(?)授業ですが,
「何を育てようとしているのか?」という視点で見ていただけるようにしました。

 公開授業をもとにした分科会も,
「育てようとしていた資質や能力は何?」で
「それを育てるためにはどんな手立てが有効なのか?」などに特化し,話し合います。

しかも,例えば,小学校と中学校,中学校と高等学校,特別支援教育と通常学級の指導というように,大人側の枠組みにとらわれず,子どもの成長に軸足を置いて,教師側を混成して分科会が構成さえています。
 思わず「わたしは◇学校の教員だから,△学校のことは分からない」と校種の違いに戸惑うと思いますが,「わからない」は禁句です(!)

 つまり,ここが山梨大会の不可解なところです。

これまでの枠組みをいったん外してみる。何か新しいことが見えてくるのではないか?
これが大会テーマにある「俯瞰する」の実際です。

いわば「資質や能力特化大会」(!?)

自分の中にいつの間にか居座る「枠組み」というフレームを
改めて見つめ直して,子どもたちのそのままの姿をみる…。

大人の枠組みをいったん外して子どもを見つめる

「何が育ったか」我々山梨の挑戦です。

つたない山梨からの提案ですが,全国の皆さん,山梨に来て,そんなわたしたちにどうかご指導ください。

2014/09/01

郷土を駆け抜けた古のデザイン

 約400年前の郷土やまなしを駆け抜けていたデザインがありました。
 それは,郷土の武将「武田信玄」の家臣が掲げていた旗の印です。
 「武田信玄」は, “武田大膳太夫晴信入道信玄” のことで,わたしたち県民は未だに「信玄公」とか「信玄さん」と呼んでおります。

 そんな土地柄,これらの旗印は,どこかで必ず見かけている親しみのある「形」です。それは毎年4月に行われます 「侍の最大集合記録」としてギネス世界記録にも認定されている「信玄公祭り」のせいもあると思います。

山梨大会の400年組織


 今回は,武田家の家臣で後生にまとめ上げられたいわゆる「武田二十四将」と呼ばれる家臣の旗印を中心に,その古(いにしえ)のデザインと,それを組織づくりに用いた山梨大会実行委員会の意気込みを感じていただければと思います。

 これは,山梨大会本部の旗印。あれっ?と思った方もいるのではないでしょうか。そう有名な武田菱ではありません。用いたのは,花菱と呼ばれるものでこれも甲斐武田軍が用いた形です。
 山梨大会本部はこの大会のすべての総指揮を執ります。この印は各会場の本部に当たる「本陣」を表すマークにも使う予定です。

山梨大会の【本部】の印
 山梨大会本部直属の「総務」の旗印は,信玄の弟の典厩信繁の印です。  
山梨大会 【総務】の印
信玄が太陽,それを支える弟は,「月」だと誰かが教えてくれましたが,真偽のほどは不明です。でもデザイン的に見るとやはり納得してしまいます。実際に,武田家には最古の日章旗が受け継がれていて信玄の本陣にも用いられていました。これはやはり夜の月なのでしょうか。
 山梨大会「総務」は,典厩信繁のように正副実行委員長をしっかり支えていく~そんな願いを込めています。

山梨大会 【事業局】の印
  これは,山梨大会の事業局の印です。原隼人佑昌胤の旗印で,「陣馬奉行」だったとされています。まさに大会をがっちり支える事業局そのものの任務を表しています。


山梨大会 【事務局】の印
有名な真田の六文銭は,事務局の印。採用の理由はお金を扱うから~???
でも,六文銭の表す意味を考えると…(!) 局長以下,局としての相当な覚悟を感じます(!?)。

 
山梨大会 【研究局】の印
信玄の知恵袋と言われている山本勘助晴幸の印。山梨大会の研究局を表します。大会のハード面が事業局&事務局で,ソフト面が研究局です。


 この他に,各公開授業づくりに取り組んでいるチームにも「印」を設定しています。それがそのまま分科会を表すマークにもなっております。詳しくは最終案内をご覧ください。→こちら

 
 以上,ちょっとした山梨県人っぽい「だっちもねえ」「わにわにした」遊び心。

 でも実は,戦国の世で命をかけ戦場を駆け抜けた先人に思いをはせつつ,これらのデザインに,わたしたち大会実行委員は,その意気込みを密やかに託している…のかも(!) 

【おことわり】 今回紹介している山梨大会で用いている旗印のデザインは,形や色等を独自にアレンジしていますので,確かな史実に基づいたものではありませんのでご了承ください。