2014/05/27

図工・美術って楽しいけど~どんな役に立つの?

 図画工作や美術の学習を「楽しい~!」と思っている子どもたちはたくさんいます。
 でも,いったいどんな力が育つのでしょう?



  赤の部分で示したものを見たことがあるでしょうか? 
そうですね,通信票(山梨では“あゆみ”などと呼んでいることが多いようです。)に書かれていることがあるかと思います。「評価の四観点」と呼ばれるものです。
 図画工作や美術の成績を付けるときの観点です。つまり,これが「図画工作や美術で育む資質や能力」です。

 山梨大会では,これを「4つの力」と呼ぶことにしました。
 子どもたちは,この4つの力を目一杯働かせながら,確かな力として高めつつ図画工作や美術の活動に取り組んでいます。

 でも,その一つ一つの言葉は,ずいぶん難しいですね(!)

 この言葉を,子どもたちにも分かるように,できるだけ簡単にしたものが,前回のあの「4つのカード」なんです。

 このように山梨では,簡単な言葉で表された図画工作や美術で働かす「4つの力」を,先生と子どもたち,そしておうちの人たちとも「共有」するように工夫したのです。

 ほら,図画工作・美術を学ぶとこんなすてきな力が身に付くのです! この力は,きっとみなさんのこれからの将来に役立つものになるはずです。

2014/05/25

甲斐善策その1~黒板に貼るだけで授業が変わる!

 「図画工作の指導は難しいです。」
山梨でも先生方からそんな声を聞くことが多くあります。 
 県外では図画工作の専科の先生方が指導されているところもありますが,山梨では多くの場合学級担任の先生が図画工作を受け持っています。
 小学校の先生方は,一人ですべての教科を教えているので,教材研究に当たっても一つの教科に時間を掛けることがなかなか難しい現状もあります。ちょっとした工夫で,授業が改善させる方法はないかと,よく質問を受けますが,それも当然のことに思えます。
 そんな現実の中で山梨の先生方から生まれた工夫があります。それが「4枚のカードを黒板に貼ること」です。これは,全国&関東ブロック山梨大会で提案する「甲斐善策」の一つです。

ある日の図画工作の授業(中学年)
「ダンボールのへんしん!」という題材で,この日は「組み合わせ方」を「試し,工夫する」授業であることが分かります。
 また,つくりつつある作品を通じて「自分の工夫を話したり」「困っていることを出し合い相談する」ことで,新しい工夫などを「見つける」学習も見えてきます。
 これらの一連の「考える」「工夫する」活動の中では,常に「自分らしさ」が大切であることも読み取れます。
 これらを授業のはじめに子どもたちに示して,この授業でどんな力を発揮して学んでいくのかを「共有する」のです。
 こうすることで,「上手(じょうず),下手(へた)」という図画工作にありがちな間違ったプレッシャーから,児童も,そして先生も解放されます。

 山梨大会の公開授業では,この「4つのカード」を掲示した実際の授業を見ることができます。子どもたちは,このカードに書かれたそれぞれの言葉をすっかり覚えていて,見ないでも言えるようになっています。そんな姿をぜひ見て欲しいです!

 でも,この「4つのカード」は,何を表しているのでしょうか~? その話はまた後日。

2014/05/20

山がきれいずら。

  NHKの朝ドラ「花子とアン」は,山梨が舞台の物語です。その中に我が甲州弁(こうしゅうべん)が盛んに取り入れられております。
 地元の人間からすると,ちょっと違う感じがします。その一つの「ずら」。甲州弁の「ずら」を,「~だ。」と使うとちょっと違います。標記の「山がきれいずら。」を「山がきれいだ。」と訳すのは間違いなんです。
 これだと,ドカベンの「とのま」の使う「ずら」になってしまいます。同じ「ずら」でも,あれはまったく違う「ずら」です。

 
 例えば,何か悪いことをしたとき「おまんがいけんずら!」と言われました。もともと荒っぽいことで名の通っている甲州弁ですが,語気の強い言葉です。
 でも,これは「おまえがいけない!」と罪を断定するような厳しいだけの表現ではありません。
 

 どちらかというと「おまえがいけなんだろ?」という感じなんです。どこか優しく諭すような,心の芯にある良心に問いかけるような愛情を含んだ感じとも思えます。
 甲州弁の「ずら」は,このように,どちらかと言うと「~でしょ?」という感じに近い表現です。

 「山がきれいずら。」は,「どう?山がきれいでしょ?」という感じの表現です。
甲府盆地の朝
 
 「みんなも山梨大会に来てくれるずら。」  「行くさよお。」
 「てっ,わりいじゃん。」   「いいさよお。」
 「ふんじゃあ,気をつけて来ておくんなって。」
「未来100年の子どもたちのために,こぴっとやるじゃん!」

 

2014/05/16

“甲斐善策”あります!山梨大会2次案内アップ!

 お待たせしました!!
 全造連&関ブロ造形山梨大会の第2次案内が「山梨県造形教育研究会」のホームページでアップされました!アップされたのはweb版でPDFファイルでできています。


 

現在,準備中です! よろしくお願いいたします!

甲斐の國の山梨大会

 下の図は,前回の会場案内の地図の赤い枠の部分をさらに拡大したものです。
戦国風案内地図(!)

 山梨は,郷土の英雄,戦国時代の武将武田信玄を未だに「信玄公」とか「信玄さん」と呼んでいます。毎年4月に行われる信玄公祭りは,甲冑姿の千数百人の人々が,「武田武士」に扮して,武田二十四将の各部隊ごとに舞鶴城公園,甲府駅前の平和通りなどを勇壮な雰囲気の中歩きます。
 この祭りを「侍の最大集合記録(Largest Gathering of SAMURAIS)」としてギネス世界記録に認定されました。文字通り、世界一の武者祭りです。

 山梨大会では,県民にとって親しみのある武田二十四将の旗印を,実行委員会組織のマークとして取り入れ,団結を深めています。上の図にあるものは,各公開授業ごとのグループのマークです。いにしえの世のデザインから力をもらっています。

全国・関東ブロック山梨大会の会場は3つの市です。

 
 甲府で30度を超したと言うニュースが流されました。でも,つぶれたままのビニールハウス,折れた枝…山梨を襲ったあの記録的な大雪の痛手がまだまだそこかしこに見られます。それでも,山々は新緑の衣をまとい,新緑の頃,真っ盛りというところです。

 さて,山梨大会の具体的な姿がだんだんできあがってきました。
 会場となる市について紹介する画像をアップします。全体会等は甲府市内で,公開授業と分科会は,3つの市に分かれて開催します。
山梨大会の開催地